Introduction
|
|
FreeBSD の開発は全てのソースやドキュメントファイルを
cvs という仕組みを利用して管理している。
CVSupは、cvs を利用して、ファイルを最新版に更新する仕組みである。
|
Install
|
|
CVSupのインストールを行う。
ports を利用すればとても簡単。
/usr/ports/net/cvsup ディレクトリで make すれば終了。
# cd /usr/ports/net/cvsup
# make install clean
|
|
Configurations
|
|
CVSupの設定を行う。
インストールしたままだと CVSup は利用できないので、
環境に合わせて設定を変更する。
設定は supfile というファイルを使用するが、
このファイルは /usr/share/examples/cvsup にテンプレートが
インストールされるので、任意のディレクトリにコピーして編集する。
ports コレクションを最新版に更新するための設定を以下に示す。
|
*default host
|
CHANGE_THIS.FreeBSD.org
|
cvsup.jp.FreeBSD.org
|
|
接続する cvs サーバを指定する。
ネットワーク的に近い所を指定するのが基本
|
|
|
*default base
|
/usr
|
/usr/local/etc/cvsup
|
|
CVSupが 使用するバージョン情報等の
格納ディレクトリを指定する。
ディレクトリは予め作成する必要がある。
|
|
|
ports-all
|
ports-all
|
ports-base
ports-archive
:
|
|
対象とする ports コレクションを指定する。
ports-all を指定した場合、
全ての ports コレクションを最新版に変更する。
特定の ports コレクションのみを最新版に更新する場合は、
ports コレクション名を指定する。
|
|
/usr/local/etc/cvsup/refuse ファイル更新が不要な
ports カテゴリを記述すると CVSup 実行時に更新されないので、
CVSup の実行時間が多少早くなる。
|
Execute
|
|
CVSupを実行する。
作成した supfile を引数で指定して実行する。
CVSup は X Window System による GUI を持っており、
実行時にオプション指定しない場合は GUI ウィンドウが表示される。
リモート環境からアクセスしている場合等で GUI 表示が不要な場合は、
-g を指定して実行する。
# cvsup -g /usr/local/etc/supfile
|
|
Miscellaneous
|
|
-
ports-all を src-all に変更して CVSup を実行すると、
/usr/src/sys 以下に FreeBSD 環境を構築するために必要な
全ソースファイルを取得/更新できる。
-
ports-all を doc-all に変更してCVSupを実行すると、
日本語マニュアルのソースを取得できる。
/usr/doc/ja_JP.eucJP で make すると
最新版に日本語マニュアルが取得できる。
|
