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ソフトウェア

daemon


Introduction


各種ソフトウェアのインストールを行う。
FreeBSD では ports や packages と呼ばれる方法を利用する事により、 様々なソフトウェアが簡単にインストール出来る。 packages はバイナリのパッケージを自分で取得してインストール、 ports はソースファイルを自動的に取得してコンパイルした後で インストールするという差がある。 packages はパッケージ単体をダウンロードしてインストールする場合は 自分で依存関係の解決をする必要があるので、 あるパッケージが必要とするパッケージは 自分で取得してインストールする必要があるが、 portsはmake (1) を使用して依存関係をほぼ完璧に解決してくれるので 普段はportsを使用する。

Target


ports は make (1) を使用したツールなので、 様々なターゲットを指定することにより動作を変更できる。 以下に普段よく指定するターゲットを示す。

fetch fetch (1) コマンドを使用してソフトウェアの取得だけを行う。
extract 取得したソフトウェアは一般的に tar (1) 形式で まとめられているが、tar 形式のファイルを展開までを行う。
patch 取得したソフトウェアに、必要があればpatch (1) コマンドを 実行する。
install 最も使用するターゲット。ソフトウエアの取得からインストールまでを すべて実行する。
clean 展開したソフトウェアのコンパイル環境等を削除する。 インストールしたソフトウェアが削除されるわけではない。
deinstall インストールしたソフトウェアを削除する。 バージョンアップの際等に有効である。

Ports


以下のソフトウェアをportsを利用してインストールする

net/cvsup ネットワークファイル配布システム
まず CVSup を実行してportsコレクションを最新に更新
converters/libiconv 多言語変換ライブラリ
shells/bash2 Gnu Bourne Again Shell
shells/bash-completion bash の補完機能拡張定義
security/sudo root権限でのコマンド実行
net/rsync リモート端末での同期処理
misc/screen 仮想マルチスクリーン
japanese/kon2-16dot コンソールでの日本語表示
TERM環境変数設定パッチを適用するため make patch実行後手動でパッチを適用する
japanese/less 日本語対応したページャ
japanese/jls 日本語対応したls
jail 環境の一覧出力コマンドと名前がバッティングしているので、 実行する場合はフルパスで実行する必要がある。
japanese/nkf 漢字変換フィルタ
japanese/kcc さらにもう一つの漢字変換フィルタ
日本語含むテキストファイルの漢字コードを調べる場合便利
japanese/mh メイルソフト
POP の PORT 番号を指定するためのパッチ を適用するため、 make patch実行後手動でパッチを適用する
このパッチは Quick Hack なので、 パッチ適用後に Makefile に以下の記述を追加する。
CONFIGURE_ENV= CFLAGS="-DPOPPORT"
japanese/man オンラインマニュアル
一杯依存してて結構時間かかる
japanese/linux-JM Linux JM プロジェクト由来の日本語オンラインマニュアル
japanese/ebnetd 辞書サーバ
英辞郎等の辞書サーバとして利用
japanese/eijiro-fpw
辞書サーバ用の辞書データ
英辞郎のCDをマウントして make DICT_PATH=マウントしたディレクトリを実行
japanese/waeijiro-fpw
japanese/otojiro-fpw
japanese/ryaku-fpw
japanese/jcode.pl 日本語変換用のperlモジュール
japanese/p5-Jcode 日本語変換用の jcode.pm モジュール
x11-toolkit/neXtaw NeXT STEP風外観を提供する Athena Widget
利用するためにソフトウェアの設定を参照。
x11-wm/fluxbox 軽量でシンプルなウィンドウマネージャ
japanese/tcl80 tcl
japanese/tkstep80 NeXT STEP風の外観をしたTk
インストール後にリンクを作成する必要がるので ソフトウェアの設定を参照。
japanese/kterm 漢字表示可能なターミナルエミュレータ
FepseqRightbarパッチを適用するため make patch実行後手動でパッチを適用する
misc/compat4x FreeBSD 4系のライブラリ
japanese/Wnn7-lib かな漢字変換サーバ Wnn7 のライブラリ 最近は商用の Wnn7 を愛用中なのでプログラム開発用にライブラリは必要
japanese/kinput2-wnn7 かな漢字変換フロントエンド
ebview-gtk2 ndtp クライアント
英辞郎等の辞書クライアントとして利用
gtk2 対応の ebview が ports に追加されたので ports からインストール。 X のセレクションを自動的に検索してポップアップ表示をしてくれたり とても便利
graphics/xv-m17n 画像ビュワ
シェアウェアなので注意
graphics/gqview さらにもう一つの画像ビュワ
スライドショウやサムネイル表示等高機能
japanese/alias-fonts 日本語フォントのmeta-ports
font 関連は結構時間がかかる
japanese/k12 kaname12
japanese/kochi-ttfont 日本語TrueTypeフォント
japanese/shinonome
japanese/truetypefonts
print/perlftlib perl用TrutTypeフォントモジュール
TrueType fontディレクトリで mkttfdirを実行しfonts.dirを作成
japanese/firefox-ja_JP Web Browser
www/linuxpluginwrapper linux 用のブラウザプラグインを FreeBSD で使用するための Wrapper プログラム
インストール後で /etc/libmap.confnppdf.soのフルパスを修正する必要がある
japanese/acroread Adobe Acrobat Reader
net/gaim MSN Messenger/ICQ など使えるIMクライアント
desktop/xcalendar デスクトップカレンダ
x11/xlockmore スクリーンセーバ&画面ロック
graphics/xine DVDプレーヤ
multimedia/mplayer avi や wmv 形式にも対応している動画プレーヤ
GUI として実行する場合は gmplayerとして起動する
www/mplayer-plugin mplayer の ブラウザ用 plugin キット
www/mplayer-skins mplayer の表示拡張用スキン
japanese/ptex 日本語化された TeX
japanese/xdvik-vflib ベクトルフォント対応な日本語 xdvi
japanese/ptex-pkfonts300 xdvi で使用する日本語フォント
japanese/dvipsk-vflib ベクトルフォント対応な dvi -> ps 変換エンジン
FreeBSD Press No.16 の田岡智志さんの記事を参考に、 /usr/local/share/texmf/dvips/base/psfonts.map日本語フォントを埋め込まない設定、 /usr/local/share/texmf/dvips/base/config.ps英数字フォントは pfb フォントを埋め込む 設定とする。
japanese/dvipdfm dvi -> pdf 変換
出力される pdf ファイルは ghostscript よりも断然美しい。 ただし、ghostscript による変換は一度ビットマップ化するので、 日本語フォントを持たない相手が参照する可能性のある pdf ファイルは ghostscript を使用して変換した方が良い。
インストールした後で /usr/local/share/texmf/dvipdfm/config/config CIDフォントのマップを追加する
print/ghostscript-gnu Gnu PostScript処理エンジン
japanese/ghostscript-gnu-jpnfont Gnu PostScript用の日本語フォント他
japanese/a2ps テキストから PostScript への変換フィルタ
print/gv PostScript フロントエンド
japanese/lynx Textブラウザ
japanese/w3m-img さらにもう一つの Text ブラウザ
kterm上ではインラインでイメージが表示でき、 テーブルやフレームにも対応しているので便利
java/jdk15 Java Development Kit
bsd-jdk15-patches-X.tar.bz3、 jdk-1_5_0_src-scsl.zip、 jdk-1_5_0_bin-scsl.zip、 j2sdk-1_4_2_09-linux-i586-bin をダウンロードしてから make

Packages


以下のソフトウェアをpackagesからインストールする
ftpサイト から各パッケージをダウンロードしてpkg_addしても良いが、 pkg_add (1) はネットワーク経由のインストールもサポートしているので、 直接 ftp サーバからインストールする事もできる。

# pkg_add ftp://ftpサイト/パッケージ

この様にftpサイトを直接指定してpkg_add (1) を使用すると、 依存関係に従って必要なパッケージがあれば自動的にインストールされる。

ja-man-doc-5.4.tgz オンラインマニュアルデータ
CVSupを使用して 最新版を取得する方法もあり
OOo_2.0.0_FreeBSD54Intel_install_ja.tbz 日本語化された OpenOffice.org
Microsoft Office とほぼ互換な Office Suite。 これで Windows の必要性がまた小さくなる
日本語化されたバイナリは FreeBSD OpenOffice.org porting status page から取得可能

Source


以下のソフトウェアをsourceからインストールする

jvim2.0r vi クローンのエディタ
portsにも用意されているが、 kinput2 の制御パッチ等が組み込まれている 独自バージョンを使用
mnews-1.22PL1 news リーダ
何故かportsに用意されていないので source からインストールする
tcl-wnn-0.3 Tcl/TkのWnn拡張パッケージ
xmms-1.2.7j_20030905 mp3 player
ports にも用意されているが、 日本語化されたもの があるので source からインストールする


Last Update: Nov. 29 2005 Copyright © Mitzyuki IMAIZUMI 2002,2004,2005 All Rights Reserved,